人間に快適な善玉菌量

人間の腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌などの大きく分けて3種類の細菌が存在しています。
この中で一番いいとされる細菌は、善玉菌です。
だとしたら、そればかりを摂取して他の菌を減らすようにすれば、たくさんのいい細菌が増えていくはずです。

ただ、そう簡単にいかないというのが正直なところです。
そこで乳酸菌飲料を体にいいからといって、たくさん飲むという方法があります。
単純に考えてみると、たくさんの乳酸菌を体内に摂り入れるわけですから、腸の中へもたくさん入っていくような気がします。

しかし、実は乳酸菌は生きたまま腸に届かないとあまり効果がありません。
そして、胃を通るときに胃酸によってたくさんの乳酸菌が死滅してしまいます。
また、自分に合う菌や合わない菌もあって、それを分けて体内に摂取することは無理な話です。

腸内ではどのくらいの善玉菌量があればいいのでしょうか？最適な善玉菌量があれば、参考に知っておきたいところです。
具体的な数字を挙げると、糞便1ｇの中に数千万から数十億個の乳酸菌などの善玉菌がいます。
これは健康の人の場合です。

不健康な人の場合はその数も数千から数十万個の数でとても少なくなっています。
この数値だけを見ても一万倍の差があるものと考えてください。
つまり、不健康な人のその量は圧倒的に少なくなるということです。

今度は割合からみますと、健康な人の場合は、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、それ以外は日和見菌となっています。
善玉菌と悪玉菌の数が同じくらいになったり、その数が逆転してしまうと先ほどの不健康な状態になってしまうというわけです。
腸内にはビフィズス菌や乳酸菌といった菌が存在しています。
腸内ではビフィズス菌のほうがかなりたくさん存在しています。

乳酸菌は酸素があると生きることができます。
逆にビフィズス菌は生きられないようです。
こうしてその数も種類もたくさんあるとされる善玉菌ですが、その数を減らさないように毎日乳酸菌飲料を飲むしかないようです。